肩の痛みの種類
肩の痛みを引き起こす主な原因
筋肉的原因
原因の一つが筋肉的な問題です。筋肉は使うことにより負荷がかかり硬くなります。硬くなることによって、伸び縮みの際に痛みが発生してしまいます。その原因として考えられるのが筋力低下・オーバーユーズ・柔軟性不足です。
1つ目は筋力低下です。年齢とともに筋肉は衰えていきます。それによって筋肉の委縮、筋力の低下が起こり、動作時の負荷に耐えられなくなります。耐久力以上の負荷がかかった結果、痛みにつながります。また、肩を極度に使わない場合でも同じ現象が起こります。
2つ目のオーバーユーズに関しては、部活動などで運動をする学生に多く見られます。野球などの投球動作、テニスや卓球、水泳など、酷使することで症状がみられることもあります。
3つ目は柔軟性不足です。運動後などに筋肉を緩ませないと疲労が抜けず、収縮したままになり硬くなってしまいます 。
姿勢的原因
肩の痛みには姿勢も大きく関係してきます。姿勢が悪いということは骨格が歪んでいるということです。筋肉は主に骨に付着しています。付着先の骨の位置がズレていると、それに合わせ筋肉も引き伸ばされてしまいます。それによって筋肉自体の緊張による痛み、筋肉の下にある神経が圧迫された痛み、血管が圧迫されたことによる血液循環不良による痛みなどが引き起こされてしまいます。
また姿勢が悪いということは、正しくない位置に関節が存在するということです。
そうすると本来は存在しない位置にある筋肉や骨と接触し可動域が狭まり、無理に動かそうとすると痛みに繋がってしまいます。それにより関節や筋肉同士での連動も上手くいかなくなり痛みに繋がります。野球の投球動作などが代表的ですが、肩だけではなく腰や足なども使いボールを投げています。肩・腰・足で分散していた負荷が一か所に集中すると、負荷が大きくなり耐久力の上限を超えて痛みに繋がります。
ケガ的原因
スポーツで起こることが多いですが、日常生活でも起こります。外傷による肩の脱臼、脱臼時に伴う関節の損傷、打撲により関節が緩み起きる脱臼、転倒や落下、急激な外力が働くことによる筋腱の損傷などが挙げられます。
病気的原因
ガングリオンと呼ばれる良性の腫瘍が関節部にでき動作時に痛みを伴う場合や、リウマチなどの病気による関連痛が起こる可能性もあります。しかし、病気による関連痛は必ずしも起こるとは限らないので、必要以上に心配しない事や、医学的知識・技術をもった医療従事者による見極めが大切です。
2022.05.31